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al Association of School of Public Affairs and Administration)の略称である。この協会は行政サービスを向上させるための教育機関が組織する協会で、その会員は220以上の行政に関する教育を行うアメリカの大学とその他35以上の協賛会員によって成り立っている。NASPAAは公共業務・行政の教育プログラムについての、インフォメーション全国組織としても機能している。さらに、こうしたメンバーの利益などの代弁者としての役割を担っている。組織の目的は、以下に述べるとおりである。
?@公共業務と行政に関する教育の必要性と目的を政府や他の機関に代弁する。
?Aカリキュラムの発展と改革を奨励し、教育問題を論議を提供する。
?B教育プログラムの適した水準を開発し、その標準に対して現行プログラムの質を再検討する。
?C中心的な教育問題に関しての情報をメンバーに与えるために調査を行う。
?D在学生や卒業生がインターンシップを行う機会を作るために受け入れ先機関に働きかける。
?E実践的職業組織ともに教育計画に取り組む
?Fアメリカならびに全世界の公共業務と行政に関する大学院教育の情報センターとしての役割をもつ
?Gメンバーと諸外国の教育組織と諸外国の教育組織に大学院教育のデザインと内容について技術的な補助を行う。
ところで、米国においては政策科学教育は学部レベルでの教育体系より大学院レベル教育体系が中心となっている。とはいえ、学部レベルにおいても依然政策科学教育は盛んである。ここで代表例として、南カリフォルニア大学の教育プログラムを提示したい。
南カリフォルニア大学では、1929年に米国中学部レベルでもっとも大きな行政学教育プログラムを職業トレーニンクプログラム、政策、行政管理プログラムとして提供してきた。また、行政学部は公共機関のニーズに応えるよう各種のプログラムを提供しているが、それはロサンゼルスの本校だけでなく、サクラメント、ワシントンには学習センターとしての機能を有する公共問題センター(Public Affairs Center)が設置されている点であろう。いうまでもなく、ワシントンD.Cは連邦の中心地であり、サクラメントは、カリフォルニア州の州都として州政治の中心地である。両センターともに通年で、開講されているが、週1回定期的に曜日、時間を指定して開講されるわけではなく、週末や休日に集中的に開講される授業が多く、この点両センター付近の連邦・州政府の職員等にも門戸を開き、修士

 

 

 

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